汚いマンションでも売却可能？売るときのポイントと注意点を解説コラム

「汚いマンションを売りたいけど売れるか分からない」
「汚いマンションでも手放すための方法が知りたい」
上記のような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか？
マンションを売却したいけど、汚いと売れるかどうか不安になりますよね。
今回は、汚いマンションを売却するためのポイントや注意点を解説します。
手放したいマンションが汚くて売れるか不安、買い手を募集してるけど全然見つからないという人は最後まで読んでみてください。

汚いマンション売却の難しさとは？

一般的に、汚いマンションは売却が難しくなります。
買い手の立場になった時に、汚いマンションは買いたくないと思うのは当然と言えます。
ただし、最も重要なことは、「汚い」というのが「築年数」と「価格」から許容できる範囲かどうかという点です。

築年数が経っているほど汚くなることはある程度予想できます。
例えば、「築30年のマンション」と事前に聞いていれば、壁や床に多少の傷があっても許容できるでしょう。
つまり、汚いマンションを売却する際に難しいのは、買い手が「築年数」と「価格」から予測する「汚さ」と、実際の「汚さ」にギャップがないようにする必要がある点です。

売れないマンションを手放す3つの方法

「汚くて売れないけど、どうしてもマンションを手放したい」という時もあるでしょう。
売れないマンションを手放すには主に次の4つの方法があります。

• 不動産会社に買い取ってもらう
• 不動産会社の仲介で売却する
• 個人や法人に無償譲渡する

それぞれの方法について解説をします。

不動産会社に買い取ってもらう

売れないマンションを手放す方法の1つ目は、不動産会社に買い取ってもらう方法です。
不動産会社が買い取ったマンションは、不動産会社側でリフォームやリノベーションをして再販売します。
そのため、リフォーム・リノベーションが必要な部分が多いほど、買取価格は安くなります。
汚いマンションだと買取価格が安くなる可能性はありますが、メリットは傷や汚れをそのままの状態で売却できることです。
買取価格は安くなるが、汚れや傷を取り除いたり売却の手間をかけたくない人は、不動産会社に買い取ってもらう方法がおすすめです。

不動産会社の仲介で売却する

売れないマンションを手放す方法の2つ目は、不動産会社の仲介で売却する方法です。
不動産会社に「マンションがほしい！」という人を募集してもらったり、売買契約の仲立ちを依頼して売却する方法のことです。
不動産会社の仲介で売却する方法は、「マンションを購入したい！」という人がいないと売却が成立しないデメリットがあります。
ただし、売る側が価格を決められるのと、不動産会社に売却をサポートしてもらえるメリットがあります。
マンションが汚いと売れるように価格設定をするので、値引きが必要なケースもありますが、価格への納得感を持って売却ができるでしょう。

個人や法人に無償譲渡する

売れないマンションを手放す方法に「無償譲渡」というものがあります。
無償譲渡とは、マンションが欲しい個人や法人を探し、無償で譲渡する方法です。
マンションは所持しているだけで固定資産税がかかり、売却する際にも面倒な手続きが必要になります。
しかし、無償譲渡であれば、売却による利益は得られませんが、コストや手間をかけずに手放すことができます。

売却方法を決める時の判断のポイント

マンションの売却方法には、「不動産会社に買い取ってもらう」「不動産会社の仲介で売却する」「無償譲渡」の3種類があります。

では、どの方法で売却するのが良いのでしょうか？
それぞれの方法がどのような人におすすめかを解説します。

早く手放したい場合は不動産業者に買い取ってもらうのがおすすめ

不動産を早く手放したい場合は、不動産業者に買い取ってもらいましょう。
不動産業者に買い取ってもらう場合、買取価格は低くなる傾向にありますが、買い手を見つける必要がないため手間や時間がかかりません。

また、売却が決まってから現金化までも早いです。
不動産会社が買い取ってくれることになった場合、基本的に1ヶ月以内には現金化ができます。

高く売りたい場合は不動産仲介で売却

物件を高く売りたい場合は、不動産の仲介で売却しましょう。
仲介で売却をする場合、買い手を探したり、売却までのやり取りが発生するため、時間と手間がかかります。

物件を売りに出していることを知ってもらう必要があるため、Webサイトに物件情報を載せたり、チラシをまくなどして認知拡大を図ります。
手間と時間はかかりますが、仲介での売却は高額で売れる傾向があります。

利益はいらないからとにかく早く手放したい場合は無償譲渡

物件は所持しているだけで固定資産税などの固定費が必要になります。
固定資産税などの費用を払いたくなく、とにかく早く手放したい人は無償譲渡がおすすめです。
譲渡先を探す必要はありますが、見つかればすぐに手放すことができます。

汚いマンションを売却するための3つのポイント

汚いマンションを売るためには、3つのポイントがあります。

• 自分で掃除をする
• 業者にハウスクリーニングを依頼する
• 仲介で売却する場合は綺麗に写真を撮る

それぞれのポイントについて解説します。

自分で掃除をする

シンプルな方法ですが、自分で掃除できる箇所は自分で掃除するようにしましょう。
最初から業者を入れるのではなく、自分でできる掃除は自分でやれば、それだけ費用も安くなります。
意外と自分で掃除したら、業者に依頼する必要がなくなることもあります。

まずは、自分で掃除してみましょう！

業者にハウスクリーニングを依頼する

自力でできる掃除では綺麗にならないこともあるでしょう。
また、床や壁についた傷はプロに依頼しないと修復できません。
自分でできることはやり切ったけど、掃除・修復したい部分がある場合は業者にハウスクリーニングを依頼しましょう。

ハウスクリーニングは依頼内容や部屋の大きさによって金額が異なります。
信頼できる業者に依頼するためには、複数の業者に見積もりを依頼し、金額と口コミなどを見てどの業者に依頼するか決めましょう。

仲介で売却する場合は綺麗に写真を撮る

不動産業者に仲介をしてもらいマンションを売却する際には、マンションの写真は綺麗に撮るようにしましょう。

マンションの買い手は購入するかどうかを判断するために必ず外観・内観の写真を見ます。
見せる写真によって購入するかが決まるので、綺麗に映るようにしましょう。
撮る角度や明るさなど、綺麗に見えるように工夫をすることがポイントです。

ただし、加工をしたり汚れている部分をあえて映さないように撮影してはいけません。
購入した後で「写真と違う！」とクレームになる可能性があるため、傷や汚れがある部分も写真に写すようにしましょう。

汚いマンションを売却する時の注意点

最後に、汚いマンションを売却する時の注意点を解説します。

注意点を理解していないと、損してしまう可能性もあります。

汚いマンションを売却するときの注意点は、以下の通りです。

• 同じような物件の相場を知る
• リフォームは最終手段にする
• 実績のある不動産業者に依頼する
• 複数の不動産業者に見積もりを依頼する

それぞれの注意点について解説します。

同じような物件の相場を知る

マンションを売却する際、同じような物件の相場を把握しましょう。

主に見るのは以下の項目です。

• 広さ
• 場所
• 間取り
• 築年数
• 綺麗さ
• 立地条件

売却したいマンションと同じような条件のマンションがどのくらいの金額で売却されているかを把握します。

見積もりを出してもらったり買い手と交渉する時に相場を把握しておくことで、自分や相手が損することなく、適正価格で取引ができます。

自分のためにも相手のためにも同じような条件のマンションの相場を把握するようにしましょう。

リフォームは最終手段にする

リフォームは最終手段にしましょう。

リフォームをするかどうかの判断基準は、リフォームをして見込まれる売却額と、リフォームにかかるコストを比較して判断しましょう。
例えば、リフォーム前の見積もりが3000万円で、リフォームしたら3200万円になるとしても、リフォームに300万円かかれば100万円の赤字になります。

自力で修繕できないケースがあるので、いきなりリフォームをするのではなく慎重に判断しましょう。
判断を誤ると、必要のなかったコストがかかることがあります。

実績のある不動産業者に依頼する

売却の仲介を依頼する不動産業者は、実績のある不動産会社に依頼しましょう。

「過去に同条件のマンションを売った実績がある」「口コミ・評判が良い」など、さまざまな要素を見て実績があるかどうかを判断するのがポイントです。

不動産業者選びを誤ると、なかなか物件が売れなかったり、売れても利益にならないこともあります。
実績のある不動産業者を選べるかどうかは、不動産売却がうまくいくかどうかに重要な要素になります。

複数の不動産業者に見積もりを依頼する

見積もりの依頼は複数の不動産業者に依頼しましょう。
業者によって見積もりの内容は異なります。

また、中には悪徳な業者もあるため、1社だけの見積もりだと損してしまうケースもあります。
見積もり金額が高ければ良いというわけではありませんが、複数の業者に見積もりを依頼して信頼できる業者を選びましょう。

まとめ

今回は汚いマンションを売るためのポイントや注意点について解説をしました。
汚いマンションを手放すための方法は3つあります。

• 不動産会社に買い取ってもらう
• 不動産会社の仲介で売却する
• 個人や法人に無償譲渡する

個人や法人に無償譲渡をする場合、お金はもらえませんが固定資産税やリフォーム代などの費用を払う必要がなくなります。

不動産会社に買い取ってもらう場合は、リフォームやリノベーションを依頼する必要がなくなることがメリットです。
不動産会社の仲介で売却をするなら、汚いマンションを売却するために下記のような工夫をするようにしましょう。

• 自分で掃除をする
• 業者にハウスクリーニングを依頼する
• 仲介で売却する場合は綺麗に写真を撮る

上記の工夫を行うことで汚いマンションでも売却できる可能性が上がります。

汚いマンションを売却する時は、価格に対する納得感が重要になるため、築年数や物件の状態に対して妥当な価格設定をするようにしましょう。