家を高く売るための方法4選!不動産会社選びのポイントも紹介しますコラム
「家を高く売りたい」と考える人は、高く売るための方法や不動産会社の選び方などがわからずに悩むことがあるでしょう。
家を売る前に、基本知識を理解しておくと、高く売るための相場金額や売れやすい時期を知ることができます。
本記事では、家を高く売るための方法4選を中心にして、不動産会社選びのポイントも紹介しているため、参考にしてください。
家を高く売るための基本知識
家を高く売るための基礎知識には、以下の項目が挙げられます。
- 家が売れやすい時期
- 築年数と査定額の関連性
- 家を売るための費用・税金
各項目について、詳しく解説しましょう。
家が売れやすい時期
家が売れやすい時期は、9〜10月・2〜3月といわれています。
時期的に、転勤や新生活などにより人の入れ替わりやすいため、売却タイミングを合わせると家を高く売ることが可能です。
ただし、家の売却には査定から売却活動まで2週間〜1ヶ月ほどの期間を要するため、事前に計画的なスケジュールを組みましょう。
築年数と査定額の関連性
築年数と査定額は、家を高く売るために必要な情報です。
一般的に、築年数が長く古い不動産ほど、修繕や経年劣化などの要因で査定額は下がります。
以下より築年数ごとの詳細を紹介します。
築年数5年未満
・相場価格
新築購入時の価格と同等〜9割
・価格理由
市場に出回ることが少なく、希少性が高い
・注意点
一度の入居でも売却金額に影響あり
築年数5~10年
・相場価格
新築購入時の約87%
・価格理由
リフォームが必要なく、需要が高い
・注意点
外壁の塗り替えを検討する必要あり
築年数15~20年
・相場価格
新築購入時の約75%
・価格理由
中古物件として扱われやすくなるため
・注意点
築15年を超えると、築年数の経過により価格が少しずつ下がる
築年数20~25年
・相場価格
新築購入時の約74%・木造戸建ての場合、建物部分の価値がほぼ無
・価格理由
家の価格よりも土地の価格がメインとなるため・木造住宅の耐用年数が22年と定められている
・注意点
築20年以降は、立地や土地の状態が重要
築年数25~30年
・相場価格
新築購入時の約62%
・価格理由
需要が低く、リフォームやリノベーションの必要があるため
・注意点
25年以降の家は、早期に売却活動をしなければ売れる可能性が低くなる
30年を超える
・相場価格
新築購入時の約44%
・価格理由
需要が落ち込みから売却が難しいため
・注意点
リノベーションを希望する購入者が増えているため、必ず売れない訳ではない
家を売るための費用・税金
家を売るための費用・税金は主に以下の4つが挙げられます。
- 印紙税
- 消費税
- 登録免許税
- 譲渡所得税
各項目について、詳しく説明します。
印紙税
印紙税とは、売買契約書に必要な税金であり、売却額で印紙税額が異なります。
売却額ごとの印紙税額を表にまとめました。
売却額 | 印紙税の金額 |
100万円~500万円以下 | 1,000円 |
500万円~1,000万円以下 | 5,000円 |
1,000万円~5,000万円以下 | 10,000円 |
5,000万円~1億円以下 | 30,000円 |
1億円~5億円以下 | 60,000円 |
消費税
不動産会社の仲介や司法書士に名義変更などを依頼する際、各手数料には消費税がかかります。
司法書士の手数料は1〜10万円、仲介手数料は各不動産会社が自由に設定しているため、確認をしておきましょう。
登録免許税
抵当権の抹消手続きを行った場合、登録免許税がかかります。
登録免許税は、土地と建物ごとに1,000円の支払いとなるため、土地付きの家を売る場合は2,000円の支払いが必要です。
譲渡所得税
家を売って利益が出た場合は、税率20.315%〜39.63%の譲渡所得税が発生します。
相続した家を含む居住用の家には、3,000万円特別控除が適用されるため、3,000万円以下の利益であれば譲渡所得税がかかりません。
ただし、投資や娯楽などの居住目的のない家を売る場合、3,000万円特別控除は適用されないため注意が必要です。
家を高く売るための効果的な方法4選!
家を高く売るために効果的な方法として、以下の4つが挙げられます。
- 複数の不動産会社に査定依頼する
- 内覧時は部屋を綺麗にしておく
- 家の売却相場を理解しておく
- 住宅診断で家の状態を把握する
各項目を詳しく解説します。
複数の不動産会社に査定依頼する
家を高く売るために、複数の不動産会社へ査定依頼をしましょう。
不動産会社は、得意分野や売買エリアなどが異なるため、不動産会社ごとに買取り価格に差が出てくるからです。
複数の不動産会社による査定結果を基にして、価格や内訳の比較を行えるため、高く売れる不動産会社へ依頼ができます。
内覧時は部屋を綺麗にしておく
家を高く売るためには、内覧時に部屋を綺麗にしておくことも大切です。
購入検討者に対して、悪い印象を抱かせてしまうと契約まで至ることは難しくなります。
内覧者に「管理の行き届いていない物件」という印象を与えないためにも、できる限り部屋を綺麗にしておきましょう。
家の売却相場を理解しておく
住んでいる周辺の売却相場を理解することで、家が高く売れる可能性に繋がります。
購入希望者は、同じエリアで複数の物件を見て検討するため、相場以上の金額設定を行うと取引成立が難しくなるでしょう。
周辺の相場と売却する物件の状態に対して、適切な売出し価格を設定しましょう。
住宅診断で家の状態を把握する
家を高く売るためには、住宅診断を行って家の状態を把握しておくことも大切です。
住宅診断は、住宅診断士によって家の状況を調査してもらい、改修が必要な箇所・時期・費用などを知ることができます。
買主側へ修繕時期などの情報を開示できると安心要素にもなり、家を高く売りやすくなるでしょう。
家を高く売るための不動産会社を選ぶポイント
家を高く売るためには、不動産会社を選ぶポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- 目的に合わせて不動産会社を選ぶ
- 大手不動産会社・中小不動産会社から選ぶ
- 不動産一括査定サイトを利用する
各項目について、詳しく解説します。
目的に合わせて不動産会社を選ぶ
家を高く売るために、不動産会社は目的に合わせて選びましょう。
依頼する不動産会社によっては、リフォーム・売却・買取りなど得意分野が異なります。
自分が売却をする際の目的や、売却価格に応じてもらえるような不動産会社を選ぶことがおすすめです。
また、担当者との相性やサービスも比較して選びましょう。
大手不動産会社・中小不動産会社から選ぶ
状況に応じて、不動産会社の規模で選ぶことも重要です。
不動産会社の規模は、全国から地域限定など対応エリアの範囲が異なります。
大手不動産会社の場合、全国的に展開しているため知名度や信頼感もあり、豊富な情報からスムーズな売買取引を成立可能です。
中小不動産会社など地域密着型の場合、地域情報に詳しくコネクションの強さから売却活動も熱心に行ってもらえます。
不動産一括査定サイトを利用する
家を高く売るために、ネットの不動産一括サイトを利用する方法があります。
家の種類・築年数・広さなどの情報を入力した後は、複数の不動産会社や業者を提示してくれるため、一度に複数社の比較が可能です。
大まかな見積金額も載っており、依頼する不動産会社を絞ることができます。
【状況別】家を高く売るための最終チェック!
家を高く売るためには、最終チェックをしておきましょう。
売却状況別の最終チェックは、以下のとおりです。
- ローン返済中の家を売る場合
- 築浅の家を売る場合
- 古い家を売る場合
- 空き家を売る場合
各項目について、詳しく解説します。
ローン返済中の家を売る場合
ローン返済中の家を売る場合は、離婚時の売却と住み替えに伴う2つの注意点があります。
離婚時の売却は、住宅ローンの残債も財産分与の対象となるため、売掛金の分配やローン返済の負担を決めておかなければなりません。
住み替えの場合は、現住居を売却後に新居を購入する「売り先行」と、新居を購入してから現住居を売却する「買い先行」ごとに注意が必要です。
二重ローンになるなど、現状の返済に対して資金計画をしっかり立てておかなければなりません。
築浅の家を売る場合
築浅の家を売る場合、売るタイミングを間違えないように注意しましょう。
戸建ての需要は築10年を境に急激に落ちるため、築10年以内の売却がおすすめです。
家の築年数と不動産市場を考えてから、売る必要があります。
古い家を売る場合
古い家を売る場合は、4つの注意点があります。
- 家財を撤去する
家財は事前に撤去しておく必要があります。
不動産会社が売却に対応しなかったり、解体工事会社が解体を請け負わなかったりするからです。
- 複数の不動産会社に解体の相談をする
古い家は取り壊さずに売れると判断する不動産会社も多く、1社の意見を聞いただけで決断すると、取り壊し費用の比較ができません。
- 解体は固定資産税の上がるタイミングを意識する
家を取り壊す場合は、タイミングを意識せずに取り壊してしまうと、固定資産税が上がって損をするからです。
- 自治体の補助金制度を確認する
古い家を売却する前は、事前に自治体の補助金制度を確認しましょう。
解体やリフォーム費用の負担を軽減できます。
空き家を売る場合
空き家を売る場合は、譲渡所得の計算をして金額を確認しておきましょう。
譲渡所得は、「譲渡所得 = 売却価格 − (取得費 + 譲渡費用)」で計算します。
譲渡所得がプラスだった場合は、確定申告をして所得税と住民税の各譲渡所得税を納付しなければなりません。
購入した家を売却する場合は「3,000万円控除」の適用される可能性があるため、確認することが大切です。
まとめ
家を高く売るためのポイントは、以下の通りです。
- 複数の不動産会社に査定依頼する
- 内覧時は部屋を綺麗にしておく
- 家の売却相場を理解しておく
- 住宅診断で家の状態を把握する
少しでも家を高く売りたい場合は、状況別で異なるため各状況に合った対応が必要です。