【初心者向け】マンション売却の流れをわかりやすく解説コラム
「マンションの売却を考えているけれど、どうやってやれば良いか分からない」
そのような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
初めてマンション売却をする際には、どのように進めれば良いか迷いますよね。
本記事では、マンション売却の進め方と注意点について解説をします。
マンション売却を検討している人は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてください。
マンション売却の全体像
マンション売却を成功させるためには、全体像を把握することは非常に重要です。
全体像を把握せずにマンション売却を進めると、「次に何をしたら良いか分からない」「必要な工程を飛ばしてしまった」などの失敗につながります。
マンション売却の流れは以下の通りです。
●Step1:マンション売却にかかる期間を把握する
●Step2:必要な書類を準備する
●Step3:査定を依頼する
●Step4:不動産会社を選ぶ
●Step5:付帯設備表や告知書を書く
●Step6:不動産会社と媒介契約を結ぶ
●Step7:売却活動をスタートする
●Step8:買い手と売買契約を締結する
●Step9:マンションを引き渡す
●Step10:確定申告を行う
それぞれのステップについて詳しく解説します。マンション売却を検討している人はぜひ読んでみてください。
マンション売却の手順
それでは、マンション売却の各ステップについて詳しく解説します。
マンション売却は必要な書類や、相談すべき機関があります。本記事を読んで、マンション売却を成功させましょう。
Step1:マンション売却にかかる期間を把握する
まずは、マンション売却にはどのくらいの期間が必要なのかを把握しましょう。
マンション売却は大きく分けて「売り出し前」「売り出し中」「売り出し後」の3つの期間に分けられます。
各フェーズにおいて、必要な期間は以下の通りです。
フェーズ | 工程 | 期間 |
売り出し前 | Step2:必要な書類を準備する | 1〜数週間 |
Step3:査定を依頼する | ||
Step4:不動産会社を選ぶ | ||
Step5:付帯設備表や告知書を書く | ||
Step6:不動産会社と媒介契約を結ぶ | ||
売り出し中 | Step7:売却活動をスタートする | 3ヶ月(前後する可能性アリ) |
売り出し後 | Step8:買い手と売買契約を締結する | 1〜2ヶ月 |
Step9:マンションを引き渡す | ||
Step10:確定申告を行う |
マンション売却にかかる期間を把握することで、売却までの見通しを立てることができます。
「売却をしたい!」と思っても、すぐに売却はできません。必ずかかる期間を把握しましょう。
Step2:必要な書類を準備する
次にマンション売却で必要な書類を準備しましょう。必要な書類は以下の通りです。
●本人確認書類(マイナンバーや運転免許証)
●マンションの管理規約
●不動産登記簿謄本
●印鑑証明書
●マンションの図面や間取り図
●鑑定評価書
●固定資産税の支払いをしていることの証明書
●売却手数料や不動産仲介手数料に関する書類
●売却手数料や不動産仲介手数料に関する書類
●住宅ローンが残っている場合は、残債証明書や解約証明書
上記のようにマンション売却では、必要な書類がたくさんあるので、抜け漏れのないように早めに回収するようにしましょう。
Step3:査定を依頼する
必要な書類を準備したら、不動産会社に物件の査定を依頼します。
実際に物件を見てもらいどのくらいで売却できそうかの見込みを出してもらう工程です。
査定を依頼する時のポイントは、査定は複数の不動産会社に依頼するということです。
査定額は不動産会社によって異なるため、いくつかの不動産会社から見積もりを出してもらうようにしましょう。
物件を実際に見てもらう時間が取れない場合は、オンラインで査定を行っている不動産会社もあるのでぜひ相談してみてください。
Step4:不動産会社を選ぶ
いくつかの不動産会社から見積もりをもらったら、どの不動産会社にするか決めましょう。
マンション売却が成功するかどうかは、不動産会社選びにかかっていると言われています。不動産会社を決める時のポイントは以下の通りです。
●実績がある
●評判・口コミが良い
●担当の人が相談しやすい
●査定の金額と理由に納得感がある
上記のポイントを満たしているかを判断し、不動産会社を1社決めましょう。
Step5:付帯設備表や告知書を書く
マンション売却を依頼する不動産を決めたら、付帯設備表と告知書を書きましょう。
付帯設備表とは、マンションの設備に関する資料のことです。例えば、インターフォンや床暖房などのマンション設備の有無を書きます。
告知書とは、売主がマンションについて知っていることを記載する書面です。売却後に買い手とのトラブルを防ぐためのものになります。
マンション売却では、売却後に「聞いてなかった!」とトラブルになるケースがあります。そのため、事前にマンションについてのことを共有し、買主から合意を得るために告知書を作ります。
告知書に書くべき内容は、各不動産会社で教えてもらえます。
Step6:不動産会社と媒介契約を結ぶ
ここまできたら、いよいよ不動産会社との媒介契約を締結します。
媒介契約とは、不動産会社と売主との間で結ぶ契約のことです。売却活動の内容や手数料などについて記載されたものになります。
媒介契約には以下3つの種類があります。
●一般媒介契約
●専任媒介契約
●専属専任媒介契約
一般媒介契約は、複数の不動産と同時に契約ができます。買主を自分で探すこともできるため、自由度の高い契約になっています。
専任媒介契約は、複数の不動産会社と契約することはできません。しかし、営業担当が積極的に売却活動をサポートしてくれます。また、自分で買主を探すことも可能です。
専属専任媒介契約も、複数の不動産会社と契約することはできません。また、自分で買主を探すこともできません。その分、営業担当が積極的に売却活動を行ってくれます。
それぞれの契約にメリット・デメリットがあります。
例えば、完全にサポートしてほしい場合は、専任媒介契約か専属専任媒介契約が適しています。経験があって自由度高く行いたい場合は、一般媒介契約がおすすめです。
状況に応じて契約内容を決めましょう。
Step7:売却活動をスタートする
不動産会社と契約を結べたら、売却活動をスタートします。契約内容にもよりますが、基本的には不動産会社が売却のサポートをしてくれます。
不動産会社の担当者と相談しながら売却活動を進めましょう。
Step8:買い手と売買契約を締結する
売却活動をして買い手が見つかったら、買い手と売買契約を締結します。
売買契約の手続きは、依頼した不動産会社に買主と売主が集まって行うのが一般的です。売買契約を結んだら、手付金と仲介手数料の支払いを行います。
手付金は、買主が売主に払うお金です。売買契約がキャンセルになった場合に払うお金でもあります。一般的には、売却金額の5〜10%になります。
仲介手数料は、売主が不動産会社に支払うお金です。仲介手数料は、売却金額の3〜5%ほどが一般的です。
Step9:マンションを引き渡す
売買契約を結んだら、マンションの引き渡しを行います。マンションの引き渡しには、1ヶ月ほど時間がかかります。
「引き渡す」と一言で言っても、やることは多いです。具体的には、以下のことが必要になります。
●必要な書類の準備
●引っ越しを済ませる
●売却金額の受け取り
●抵当権抹消登記
抵当権抹消登記は、住宅ローンが残っている場合に必要になります。抵当権の抹消には、住宅ローンの完済が必要な点に注意しましょう。
売却金額を受け取り、必要な手続きを済ませたら、鍵などを買主に渡して完了です。
初めての売却で不安な場合は、契約した不動産会社に相談をしましょう。
Step10:確定申告を行う
マンションの引き渡しを済ませたら、確定申告を行いましょう。
マンション売却で利益が出た場合は確定申告を行う必要があります。マンション売却で赤字になった場合は確定申告は行う必要はありません。
マンション売却の確定申告では、税金を安く抑えるための特例などもあります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
>>「マンション売却における確定申告の流れや注意点をわかりやすく解説」
マンション売却の注意点
最後に、マンション売却における注意点を紹介します。マンション売却で失敗しないために、抑えておくべきポイントがあります。
マンション売却は、「事前に流れを把握すること」と「依頼する不動産会社」によって成功するかどうかが決まります。
マンション売却は必要な工数が多いです。そのため、流れを把握しておかないと「必要な書類忘れてた!」という状況になりかねません。
また、不動産会社の中には悪徳な業者もあります。実績があり、口コミ・評判の良い不動産会社に依頼するようにしましょう。
他にもマンション売却で抑えておくべきポイントがあります。詳細についてはこちらの記事をご参照ください。
>>「マンション売却の注意点とポイント|流れや費用、失敗例を分かりやすく解説」
まとめ
今回はマンション売却の流れについて解説しました。マンション売却では、必要な工程が非常に多いです。
売却の流れを事前に把握をしたうえで、売却を行うようにしましょう。
必要な工程が抜けてしまったり、必要な書類を準備できていないと時間がかかったり、トラブルになることもあります。
本記事を参考に、マンション売却の流れをしっかりと把握しましょう。